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09/01 NO75

No75特集 料金、発注、責任…求められる基準づくり

 レッカー・ロードサービスの分野では、出動業者が拡散し、作業料金も下落している。仕事を発注する側と請ける側という力関係は年々偏り、今やアシスタンスから新しい条件や仕組みなどが打ち出されても、レッカー会社はそれを拒否できる立場にない。これまであまり触れることが無かった、この危うい構造について取り上げてみた。
JAF 10年ぶりロードサービス料金を改定  木村ロードサービス部長に、改定の狙い、ロードサービスの質の向上などについてインタビューした。 
 レッカー会社訪問は、カーサービスいずみ、ニューフェースで寺尾自動車工業。ハイライトでは京津オートセンター、三井住友海上、首都高毒道路の排除業務協定を取り上げ、トレックの実演販売を紹介した。

09/02 NO76

761

損保の動き急 続・求められる基準作り

三井住友海上火災(三井住友海上グループホールディングス)、あいおい損害保険、ニッセイ同和損害保険は、経営統合に向けた正式協議を進めると発表した。
レッカー会社の方も、年末から今年にかけていくつか組織化が話しが具体化している。ただ、数を頼むだけでなく、保険代理店、料金、整備業の組織、直営に準じたフランチャイジー、アシスタンスのプライオリティはどこにあるのか?それを見極める必要がある。
レッカー会社は、オートファクトリーサガミ、ニューフェースでファルコン、中本クレーン、ドリームライン。このほかタダノ千葉工場披露(スライドキャリヤ「エスライド」発表)、あかつき神戸市消防局と協定、高速道路料金引き下げなど。

09/03 NO77

771高齢者がほぼ半数、飲酒運転は3割減
警察庁発表 20年交通死亡事故と法令違反

平成20年中の交通事故による死者数は5155人で、8年連続の減少となるとともに、昭和28年以来54年振りに5千人台となった前年を更に下回り、ピーク時(昭和45年=1万6765人)の3分の1以下となった。また、平成16年に過去最悪を記録した交通事故発生件数及び負傷者数も4年連続で減少し、負傷者数は10年振りに100万人を下回った。

レッカー会社は、猪瀬自動車工業所、ハイライトでエジソン、現場発からレッカープラザ、カマラドガラージュ、ドリームライン。このほか首都高協定会社選定、JHR技術研修会など。


09/04 NO78

781次世代のネットワークシステム「ひのこんぱす」の可能性

JHRネットワークサービス株式会社は、昨年日野自動車と業務提携、事故・故障などトラブルに対応する緊急サービスの受付業務を受託している。この核となるのが日野が提供するテレマティクス・システム「ひのこんぱす」。IT技術と通信網の確立よって生まれたこの次世代のネットワークシステムの可能性を、実際の表示画面などをシミュレーションし、ビジュアルに紹介した。


レッカー会社は、エルムレッカーサービス、小林自動車ボデー、現場発で、カーレスキュー三重。
 このほか、SADR432TRの09年式登場、JAFシニアドライバーズスクール、阪神高速・本四高速の21年度排除業務協定会社一覧。

09/05 NO79

791 全国RS協会 6月に業務開始、法人化も視野

4月上旬、全国ロードサービス協会から設立のご案内という文書が大量に配布された。協会は、「全国の民間ロードサービス事業者のロードサービス料金適正化推進」を設立目的としており、ロードサービス業者の窮状を訴える内容となっている。ただ、実情を説明するなかで特定の1社を批判した過激な内容であったこと、それに背後関係が怪しげであったことから、反応は冷ややかだった。その後もこの件ではいろいろな情報が飛び交っているが、4月末、当事者である全国ロードサービス協会の幹部3人(藤来有二会長、識名郁夫福会長、今本芳彦副会長)と面談した。
 レッカー会社訪問は、カマラドガラージュ。静岡で大型車排除訓練、三重県レッカー組合、09フロリダショー。製品ガイドはユニック7段クレーン、セイシングのスタートキングSK-1240など。


09/06 NO80

801 日本のレッカー組合

5月末はから協同組合の総会シーズン。レッカーの組合も各地で定時総会が開催された。レッカー業界に組織ができにくいというのは過去の認識で、新規に設立される傾向がまだ続いている。最近は、他の業種との複合型も誕生し、また、作った後はあまり機能しないという風潮もあったが、組合として一定の許可申請を受けるなど多少新しい動きも出ている。最近の協同組合事情を概観してみた。

レッカー会社訪問は、イワタ・トゥーイング、川村自動車工業所(ニューフェース)、レッカープラザ(現場発)。
レッカー組合の総会は、JHR、静岡救援レッカー、福島県レッカー・自動車整備、兵庫県自動車修理・レッカー、静岡県レッカー。
このほかレスキューネットワークのカンファレンス、製品ガイド(タダノ、古河ユニック)、海外レポートなど。


09/07 NO81

801兵庫県レッカー協同組合が一般貨物運送許可取得

 兵庫県自動車修理業・レッカー事業協同組合(神戸市中央区、辻本博理事長)は、このほど、事業協同組合名義で一般貨物自動車運送事業の許可を取得したことを公表した。協同組合では初めてとなる緑ナンバーの積載車が許可された事になる。同協組は兵庫県内の修理会社とレッカー会社17社で昨年設立、今回緑ナンバーの認可を受けた積載車は7台。さらに8台を追加申請している。組合の設立から許可取得までの流れを紹介。
 また、スペインで04年に発生したレッカー業者のストライキについてレポート。

 レッカー会社訪問は、西武オートパーツ、ニューフェースでナルケ自動車、レッカー社業が緊急保証制度に適応、三重組合総会、レスキューネットワークなど。

09/08 NO82

821RS斡旋も共同受注 500社のスケールメリット追求 
法人化、BSサミット事業協同組合、10月に発足

全国500社の車体整備業で構成されるBSサミットの全国大会が7月23〜24の両日、東京のホテルで開催された。会員530名ほか来賓、提携企業など約860が参集した。会では「新差別化戦略」の具体策や協同組合移行に関する事項が発表された。翌24日にはBSサミット事業協同組合の設立総会が開催され、理事長に磯部君男氏(現会長)が選出された。協同組合は今年10月に設立、事業を開始する予定。

レッカー会社訪問は、兵庫塗装。ハイライトは、JAFの災害時の放置車両排除訓練。ニューフェースであかつきの多目的レッカー車を紹介。兵庫県組合の緊急自動車研修。製品ガイドでマジカルピックを紹介。

09/09 NO83

831「バッテリーダウン」は積載搬送が基本

初の量産型電気自動車アイ・ミーブ発進 三菱自動車は、量産型の電気自動車「i-MiEV(アイ・ミーブ)」を7月下旬より国内市場に投入している。今年のハイブリッド車の人気に見るまでもなく、自動車の環境対応は、国や自治体、大手企業などの支援や協力によりその普及は想像以上の速さで進んでいく。i-MiEVの一般ユーザー向け販売は来年度からだが、ロードサービスにおける注意事項を取材した。ガソリン車の燃料切れに相当する「バッテリーダウン」については、現状では充電設備のあるところまで積載搬送する作業が基本になっているが、将来的に現場での電力供給は、技術的な問題だけでなく法的な絡みも含めた検討課題である。
 レッカー会社訪問はツインズ。ニューフェースでタケヒロレッカー、佐藤自動車整備工場。ハイライトでヒュンダイの観光バス「ユニバース」の実車研修。宮城組合、銀座震災訓練、東広島防災訓練を紹介。製品ガイドはユニックの折り曲げ式クレーンとWARNのエアコンプレッサ、ハンディウインチを紹介。

kanbai

09/10 NO84

841コンビニ業界に学ぶ過当競争と長時間労働

 コンビニ業界とロードサービス業界の共通項として24時間営業がある。消費者にしてみると便利だが、店主にしてみれば(最初からわかっているとはいえ)過酷な労働条件になる。家族に不幸があっても臨時休業できない。
 小売業界に革命をもたらし、巨大流通業として成長したコンビニ業界も、オーバーストアによる過当競争の時代に突入している。また、繁盛した店の周囲に出展が見られる事はロードサービス業ともよく似ている。この結果、個々の売り上げ(ロードサービスで言えば出動軒数)が減少することになる。
 ロードサービスも、保険商品に付帯されるようになって、内容が画一化され、個々の色が出しにくくなっている。

レッカー会社訪問は、浦川ボデー。現場発でホットスタッフ、今本モータース。
全国ロードサービス協会の近況、ロックアウトセミナー、商品研究(トレイル)など。


09/11 NO85

851時代の求めに応じた展示内容
09東京トラックショー

「2009東京トラックショー」が東京ビッグサイトで10月28日から30日まで開催された。今回はトラックメーカーが出展を見合わせたことで、開催規模が縮小、レッカー・積載車関連も常連組が姿を消した、寂しい雰囲気での開催となった。量的には縮小したものの、初公開の製品が多く展示内容は新鮮さがあった。目的を持った来場者も多く、新しい分野への商談も活発に展開されたようだ。また会期中、レッカー組合の行事が開催されたことが業界からの動員要因になった。
2009東京トラックショーの開催規模は出展社数133社(前回174社)、展示車両数約107台(同180台)来場者数は6万171人(同9万6386人)となっている。
レッカー会社訪問は、栄モーター、クリエイティブ21。ハイライトは「JHR全国大会」「首都高見学会」「JAF全国ロードサービス競技大会」。三重県レッカー組合の防災訓練。レッカープラザの商品研究など。


09/12 NO86

861暫定税率廃止、高速道路?そしてCO2削減
天下りにもメス 民主党政権下の自動車業界

 新政権が発足して3ヶ月経った。国民の注目は選挙前に掲げたマニフェストで、高速料金無料、暫定税率廃止など自動車利用に関する項目も並べられた。ここにきて、それをすべて実現することの難しさがわかってきたが……。
これまでの自公連立政権では、官僚と議員そして特定の業界の癒着が生まれ、利権が生じていた。民主政権では、官僚・公務員優遇で大型公共事業主体の税金ばら撒き政治からの脱皮を重点施策として打ち出した。
その具体例が事業仕分けという名の公開裁判で、本来は税金の使途を精査することが目的だったが、そこで繰り広げられたのは、これまで漫然と繰り返されてきた天下りの徹底追及だった。独立強制法人、財団法人、公益法人などに官庁のOBがどれだけ天下っているか、いくら給料をもらっているか、どんな仕事をしているかを国民に知らしめるいいパフォーマンスになった。

 レッカー会社訪問は、高橋商会。製品ガイドは、タダノ・エスライド。あかつきの電動バイク&EV。ニューフェースは福岡工業社のハイブームFT-B11。ハイライトで、国土交通省のレッカーサービス実態調査結果。各地の防災訓練の模様など。

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